こんにちは。小学校が休校になり、2週間が過ぎました。息子のサッカーチームも活動はなしなので、大きくなった体を持て余し、そろそろ家が壊されそうな予感です。
学校から、離任式は中止、そして通知表を親が学校に取りに来てほしいとの連絡がありました。コロナの事ばかりで通知表の事をすっかり忘れていた母です。
私が小学生の頃とは全然違う通知表。我が子の通知表を見てどうとらえたらいいのか分からないというママもいました。そこで、友人教師から聞いた小学校の通知表の正しい見方について書きたいと思います。
昔の通知表と今の通知表何が違うの?
詳しく調べて見ると、昔の通知表と今の通知表の違いは評価の仕方が違います。
- 昔の通知表→【相対評価】と言われ、1~5の数字の5段階評価
- 今の通知表→【絶対評価】と言われ、◎・○・△または、A・B・Cの3段階評価
詳しく見ていきましょう。
昔の通知表【相対評価】
私が小学生の頃の通知表は1~5までの数字で評価されていました。5段階評価です。
この5段階の評価は【相対評価】と言います。実はこの評価は他の子と比べた時の評価の仕方なのです。
クラスの中で、5は○人、4は○人、3は○人…とある程度決められていました。なので5や4の評価に値する子がたくさんいたとすると、そんなに成績が悪い子でなくても人数の関係で2の評価になってしまう事もあったようです。
なんだか理不尽と感じてしまいますね。
今の通知表【絶対評価】
今の通知表は◎・○・△または、A・B・Cの3段階評価になっています。
これらは【絶対評価】といわれ、ここまで出来たら◎、ここまでなら〇、それ以下なら△などというように評価する基準がある程度決められています。人数制限もないので、子ども自身の本当の評価です。
他の子と比べての評価ではないので、子ども一人一人の学習達成の度合いを表しています。
そもそも通知表は何のため?
通知表は、保護者に我が子の学校での生活の様子や各教科の成績を知らせる為でしょ
私もですが、このように思っている保護者も多いと思います。
たしかにこういう目的もあるんだけれど、実は通知表の目的はこれだけではありません。一番大切な目的が
子ども本人に次への期待と意欲を持たせるため
のものだそうです。
昔はこの目的はなかったのよ。もしも子どもが悪い成績をとってきてしまったら、「この成績はどういうことだ!」と親は叱って、子は反省し、勉強に励むみたいな感じでこの目的は必要なかったから。
今はこんな風に子に接していたら、子は勉強のやる気をなくす時代。。。
なので時代が変わり、通知表の目的や役割が変わってきたのです。
通知表の内容は?
では通知表の具体的な内容とは
- 学習の記録
- 生活の記録
- 先生からの所見
- 出席・欠席の記録
- 家庭から一言
などになります。自治体や学校によって違ってくるのですが、大体はこのような内容です。
1.学習の記録
通知表の主役ですよね。
1つの教科でいくつかの目標があります。
例えば、
「自分から積極的に取り組むことができる」
「数量や図形に関心を持ち、意欲的に調べようとする」
など細かい目標に対して
◎→よくできた 〇→できた △→もう少し
の評価が付けられます。
2.生活の記録
「元気に挨拶でき、正しい言葉づかいが出来る」
「きまりやルールをきちんと守ることが出来る」
など、生活の上での目標に対して三段階評価です。
3.先生からの所見
3段階では評価しきれない部分を短い文章で記録されます。よく書かれるのが、クラスでの係の仕事について頑張りましたとか、休み時間、縄跳びを一生懸命頑張っていたとか、頑張っていたことを書いてあることが多いです。
4.出席・欠席の記録
そのままで、出席・欠席が記録されます。
ちなみに、指定された感染症(おたふくかぜ・インフルエンザなど)と忌引きは欠席に含まれません。
5.家庭から一言
これは学校によってない時もあるらしいのですが、我が家の子たちの学校では、家庭から先生にコメントを書きます。
これが地味に大変なんです。何を書いたらいいのかよく分からないのが本音です。ママ友に聞いたら、こんな感じで書いているよと教えてくれました。
- 先生へのお礼→いつもお世話になっております。
- 先生からもらったコメントへの感想→お友達と仲良くできているようで安心しました。
- 家庭での様子→進んでお手伝いをしてくれるようになりました。
- 親からこれからの希望や目標→○○ができるよう、見守っていきたいと思います。
- 最後に→今後ともよろしくお願いいたします。
いつも何を書こうか悩み、いつもぎりぎりまで先延ばしにしていた家庭かたの一言。他の保護者のみんなは、どんなことを書いているのか気になっていました。とっても参考になりました。
友人教師に聞いた書いてはいけない事
通知表に親が絶対に書いてはいけないことがあります。それは、
子どものことを悪く書くこと
・言う事を聞きません
・やる気がありません
・何をやっても下手です
・勉強ができない子です
など、ネガティブな事を書いてはいけないそうです。何故なら、通知表は先生だけが見るものではないからです。
親からの一言を気にならない子はいないわ。子どもは絶対見るので、謙遜したつもりで書いたとしても、子どもは否定された気持ちになり傷つくことがあるのよ。
通知表の正しい見方
内容は5つに分かれていますが、見るべきポイントは、通知表の目的を頭に入れておくと分かりやすいと思います。
- よくできましたを見つけること
- 改善できるところをみつけること
通知表の目的は子どものやる気を高めること!
成績表を見たらまず、よくできたところを見つけて褒めてあげることが大切です。
私は以前、息子が持ってきた通知表が決していい成績とは言えない状態でした。どうしても悪い評価が目に入ってきてしまって、つい小言を言ってしまいました。すると、
「どうせできないし。。。」
と返されてしまいました。
そのやりとりを偶然見ていた私の母が、息子の通知表を見て、小さいことでも褒めてくれたので、息子は「俺はやれば出来るんだ」と自信を取り戻していました。本当に助かりました。そして一緒に改善できるところを探して、
「ここをもう少し頑張れば、もっと楽しくなるよ」
と息子に言っていました。
友人教師から言われたことは、
褒めることを8割、指摘することを2割でちょうどいいのよ。改善できるところを見つけてあげて、どうしたらいいのか一緒に考えてあげる。そうしたらきっとやる気もおきるし、改善策を自分で考えるようになる。
納得の答えでした。私の母も、これを自然にしていることが多い気がします。
まとめ
どうしても悪いところに目が行きがちな通知表。目的や正しい見方を知ることで、我が子の今後のやる気や自己評価を上げることにつながりますね。
私の場合、勝手にハードルを上げていたのかもしれません。反省です。
通知表だけで子どものすべてを評価する事はできません。友人教師曰く、先生によって、考え方や捉え方は違うので、評価の仕方も変わるよ。と…
良いところを伸ばして、足りないところは少しでも伸ばせるよう声掛けしていきたいと思います。
それでは。また。RUUママでした。